To Be Continued......
11話にして、初めて高耶さんの洋装披露です。
彼は明治大正あたりの近代小説によく出てくる、「サナトリウム」とか、「労咳」とか、そういう単語が似合う美しくも儚き文学青年に違いありません。(←労咳はやめておいて)
が、しかし。学帽ですよ。学帽(笑)。それでも坊主だけは勘弁してやってください。本当に。
今回の題名の、「音と香りは夕暮れの大気に漂う」は、ドビュッシーのピアノ曲の題名から取りました。詩的で素敵なタイトルですよね。情景が思い浮かびます。
11話、話の展開はあまり進みませんでしたが、高耶さんの心は核心に近づきつつある様子。直江の方は依然としてはっきりしませんが。煮え切らない男め。
次回12話は、いよいよ師走の名取試験です……。プロット通りに書き上げられれば良いのですが、自分でも思わぬ展開に転んでいきそうな予感もしますね。